Hawai’ Island : ウミガメに会いたくて

父と息子

早起きしたのでYoくんとけーの三人でホテルの周辺を海沿いに散歩しました。いかにも熱帯風の不思議な木や鮮やかな頭の鳥さんに遭遇しました。これらは元々この島にあったものだと思いますが、かなり他所から持ってこられた植物(マカダミアナッツもその一つのはず)もあり、生態系についての説明ボードがあちこちに置かれていました。

ウミガメに会える場所をコンシェルジェに聞いたところ、昨日訪れたKahalu’u Beachを勧められ再訪しました。

現地のボランティアのおじさんによると、岩場の海草やウニを食べに上がってくるのだそうです。熱烈にウミガメさんに会いたかったのですが、残念ながら何時間か粘っても巡りあえませんでした。その代わりといってはなんですが、水が透明でカラフルな魚を目視できます。岩場には小魚やカニなども観察できました。ウニもたくさん(でもすし屋で出た美味しいウニはサンタバーバラ産・笑)。

晩御飯を終えてホテルのロビーを通りかかると、何か人だかりができていました。真っ黒に日焼けした十代の学生が三十人ほど前に出て、スライドを見せたり、何やらしています。どうも終わりかけだったようで、最後にダンスを見せてくれました。最前列に陣取ったので、始まったときはその迫力にけーがビックーと体を震わせていたほど。

日本人のスタッフがいらしたので話を伺いました。彼らは地元のカメハメハスクールの学生で、GPSなどに頼らず海を渡る古代の航海術プロジェクトに参加している由、この発表がその集大成なのでした。スライドを見ているときも思い出して笑ったり、発表が全て終わったときには感極まって抱き合って泣いていたのもむべなるかな。このダンスは、航海で見知らぬ土地に行った時、自己紹介代わりにお見せするものだそうです。伝統的な航海法を次の世代に引き継ぐプロジェクトがあり、そこに在ハワイ二十年近いミキさんが根を下ろして活動されているのも同じ日本人として誇りに思えたひと時でした。