木もの三種いけ

haruko412005-03-15


体は雲龍柳、用は木苺、留は椿で水盤に格花を生けます。
雲龍柳は新花に比べると長めにとり、それに合わせて用と留を計ります。
剣山をまた木のように見積もりして、用から生けていきます。左前方に傾けて(この角度がポイント)切り口は水盤と平行になるように、またぐさぐさとたくさん切込みを入れるとうまく刺さります。木苺は、何本かの用添の枝をうまく組み合わせて一体感を出すこと。
体前、体、相生を入れてから枝の掃除をして、結束バンドでまとめます。雲龍柳は枝のくねりを直すのも限界があり、このような道具を使うのです。針金よりも強力で便利。ここで、体先と用先と根元が二等辺三角形になるように再確認です。結束バンドが隠れるように留の椿と最後に柳で控をいれます。
しばらくすると柳と木苺の新芽がつややかに芽吹き、ピンクの椿がほんのりと開きます。そこまできている春を待つ気分。