文様の名前で読み解く日本史

きもの、帯、仕覆などの裂地、やきものなどに現れる文様は多種多様です。その主だったところを春夏秋冬の四季に分けて、成り立ちをコンパクトにまとめてあり、紀宮さまが婚礼で身につけられた貝桶紋も、春の章に縁起物として紹介されています。
日本の文様の名前はそれぞれの漢字が持つ意味が作用しあい、本当に美しい響きと表現力を持っていると思います。外国の美術館でのあっさりした訳にがっかりすることがあって、その文様と名前で一つの作品ではないか、と思うこともしばしばです。
東京の国立博物館ではたくさんの綺麗な文様が見られるようなので、一度それを目的にゆっくり行ってみたいものです。