Munich

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さすがスピルバーグ
2時間45分があっという間でした。ちょうど産まれた頃に起こったミュンヘンオリンピックの事件から始まる復讐の数々。主人公がなぜその任務を引き受けたのかという動機は薄いながらも、殺戮を重ねるごとにそれらが重くのしかかり耐え切れなくなっていくさまをEric Banaが好演しています。目の表情が秀逸。暴力の描写が目を覆いたくなるほどまではいかない絶妙の按配でした。希望を感じられるラストでひとまず安堵。もう一度、『パレスチナ紛争史』を読もうと思いました。日本では来月公開なのですよね。内容だけでなく、フランス・イギリス・イタリアなどの風土(ロケ地との差異はご自分でご確認ください)、当時のファッション、カメラワーク含め、お薦めします。