三千院、実光院、寂光院

sanzeninsugi

午後、旧友Saちゃんと大原をめぐりました。まずは三千院。国宝の阿弥陀さまの優しいお顔に吸い寄せられそうになり、苔むすお庭のお地蔵さまにも思わず手を合わせてしまいます。

すぐそばの実光院も天台系で声明のときに使う楽器を試しに鳴らすことが出来ます。お庭は、奥の松を鶴、手前の島を亀に見立て、池を境に俗世と浄土を表現しているのだとか。遠くに見える山並みがまた美しい借景となっていました。テープでお庭の説明をしてくださるところを含めてちょっと円通寺に雰囲気が似ています。

ちょっとほっこりしたのも束の間、ぎりぎりの時間になりながらも寂光院に走りました。あの痛ましい火災後に建てられた本堂には色彩も鮮やかな六万体地蔵菩薩さまがいらっしゃり、美しさに息を呑みました。こじんまりとしたお庭もお手入れが行き届いていて、好ましいものでした。市内からはバスに揺られて一時間ほどかかりますが、鄙びた景色に美味しい空気も本当にご馳走です。