Architecture River Cruise

lake michigan

ミシガン湖の河口に近い橋からシカゴ川を遡り、一時間半に渡って市内の建築物を見学するツアーに参加しました。シカゴは元々インディアンが暮らしていた土地でした。地の利のよさから1800年台初頭から入植者が増え続け、交通の要所としての地位を築き繁栄します。ところが、1871年10月二日間の大火に見舞われ、町は焼き尽くされ、そのためシカゴ内の建物はそれ以降の建造となっているとのこと。
まずは有名なWrigley Building(左1921,1924)とTribune Tower(右1925)の一枚から。川沿いに次々と個性的な建築物が現れます。シカゴ一高いというSears Tower(1974,1985,1994)。(追記:ツインタワー亡き後は全米一の高さだそうです)。

シンプルで無機質な作風の現代建築の巨匠Mies van der Rosheの名前もよく解説に出てきました。ここで紹介したいのは、彼の弟子George Schiporeitが若干27歳の時に設計したというLake Point Tower(1968)。ガラスの曲線が実に美しい。建設中なのは、NYで松井選手が住んでいるというトランプタワーのシカゴ版です。

私が一番気に入ったのは、別名とうもろこしビルともいわれるMarina City(1964,1967)です。都市中心部から若年層を引き止めるために、オフィス・駐車場・居住空間・マリーナを兼ね備えた複合建築をBertrand Goldbergが設計しました。何ともインパクトのある外観はバウハウス風とのこと、居住空間はパイ状になっているとのことで、いつか訪ねてみたいものです。川上で気に入ったRiver City(1986)も同じGoldbergの設計でした。