ハーレムのギオンコーナー

ゴスペル

京都祇園町の歌舞練場横に、ギオンコーナーという催しもの会場があります。、ここでは、茶道・琴・華道・雅楽狂言京舞文楽といった日本文化を、コンパクトに一時間ほどにまとめて紹介しており、国内外からの観光客で賑わっています。今朝訪れたThe Memorial Baptist Churchでゴスペルを聴きながら思ったのは、他ならぬギオンコーナーでした。
200人は収容しようかという教会内には、ヨーロッパなどからの観光客でぎっしり。合唱隊用の壇上の椅子にも観客が案内されるほどでした。始まる前は、『天使にラブソングを』という映画を思い出したりしていたのも束の間、牧師さんの聞き取りにくいお説教や皆で賛美歌を歌ったり、隣の人と手を繋いで一体感を持たせたり、互いに祝福させたり、ソロヴォーカルにあわせて合唱隊が盛り上がったりして、あっという間に一時間超の奉仕が終了しました。後半には寄付を募るお皿が回ります。この教会は観光客向けということで、場内に三箇所程度カメラが設置されており、ライブ中継画面もあるのです。もっと真剣にお祈りしている教会では、一日を費やすこともあるとか。場内の写真撮影は禁止でしたので、祭壇の様子はリーフレットのものを拝借しました。

大体の流れは分かったものの、この人たちが信仰を持つに至った経緯、歴史的背景などはまだ何もわからないまま。追々調べようと思います。ただ、こういう雰囲気で奉仕を進めていくのだ、という事実を一つ知ったという意味での「ギオンコーナー」の譬えです。もっとも、ギオンコーナーのパンフレットにはもう少し掘り下げたことも記述されていたかもしれません。