Harvard Museum of Natural History

Harvard

Ware Collection of Glass Flowersという展示を目当てに、観光地化している夏休み中のハーバード大学を散策しながら、Harvard Museum of Natural Historyにたどりつきました。件のWare Collectionは、植物学者でありガラス職人でもあるドイツ人の親子が50年の歳月をかけて、4400種の植物をモデル化した素晴らしいものでした。当たり前のことですが、製作者に関係のあるものが対象になっていて、無花果の実のモデルはあっても、蓮の根のモデルはなく、興味深く見てまわりました。

一番感激したのは、シーラカンスに出会えたこと。子どもの頃、生きた化石といわれるこの四本足を持つという魚に妙に心惹かれ、生存が確認されるのは本当に稀に引き網漁にひっかかるときなのだ、という話が大好きでした。巨大な恐竜の化石や世界中の動物の剥製に囲まれて、ほんの一メートルほどのちっぽけな魚の何と燦然と存在していたことでしょう。