凝った装丁を開けると、右頁は
古今東西のイラスト、左頁は文字が連なり、しかもそれらには関連性はなくそれぞれを楽しむという変な本。題名どおり変なものについて書かれた「変」、
ビートルズを扱った「甲蟲事物」、
花札から各月を考察する「月次(つきなみ)帖」の三つの項のうち、一番面白いのはやはり「変」でしょう。クリスマスの起源を誰がイ
エス・キリスト誕生の日と言い出したのであろうか、と問いかけ、曰く聖書には12月25日に
イエス・キリストが生まれたとは書いていないし、そもそもはローマの
冬至であり、
ペルシャ起源の密儀宗教ミトラス教の重要な祝祭日であったのだ、・・・ミトラスは中国には
弥勒と訳されて云々と続きます。このような雑多な知識といいますか博識が縦横無尽で、
サブカルチャー的なものがお好きな方は是非お目どおしくださいませ。