ナマの京都

ナマの京都

ナマの京都

在洛の友人が貸してくれたこの本は、市井の目から見た京都が描き出されていてとても面白いです。ああ、あのバス停のところのあのお店、そんなんあったなあ、そうそう、そういうなんが京都のいけずやわあ、うわっ河原町のジュリーや〜、と著者とほぼ同年代ゆえか共感する点も非常に多く、また懐かしくもありました。特に九条葱とお揚げさんのくだりは身にしみて、書きながら、あのお葱のとろっとしたところを思い浮かべております。KBS京都視聴者なら誰でも知っているコマーシャルのネタも笑えますし、壬生狂言でどんどんほうらくが落ちていくあの舞台の下に幼稚園があったとか、新たな発見もちらほら。表装の千鳥や市松も可愛いです。