高い美意識と日本/中国文化への深い造詣を必要とする
香道は、
平安時代からの歴史を持つといいます。それが文学的な主題と香木の情緒の組み合わせを中心とした現代に続く
香道の成立時期は
桃山時代。ちょうど唐物中心の広間の茶が和物中心の侘び茶に移行する時期と重なるそうです。そして、関わった人々も愛好者も殆ど同じであり、東山文化の教養を引き継ぐ三条実隆を主としたグループがそれに当たるとのこと。実隆の弟子の
武野紹鴎は
千利休の師。
山上宗二記にも香の極めについての記述があるとか、そのような関連性についての記述が非常に興味深いものでした。一方、香手前についてのさまざまは、素養の問題もありなかなか難しいものでしたが、いつか
香道に触れる機会があればいいなあ、と思いました。