Edward Hopper at MFA

MFA

NYを中心に東海岸北方に縁のあるエドワード・ホッパー展を見る機会を得ました。思ったよりも明るい色調に斬新な構図の作品が並びます。驚いたのは、かつて日経新聞の美術欄で紹介され、私に強い印象を与えた2作品が展示されていなかったこと。あの陰鬱で孤独な絵と直に接することが出来る、と期待していただけに、観覧後のミュージアムショップで図録を漁りました。”House by Railroads” と”Railroads” のうち前者は同行の友人が知っていた程度、アメリカではさほど注目されていないのだそうです。一番手は本展覧会主催団体の一つであるシカゴ美術館蔵の”Nighthawks”で、会場内で流されていたビデオではヴィム・ベンダースがオマージュを捧げた映像や他の画家によるアレンジが映し出されていました。ヒッチコックの『サイコ』ハウスのモデルになった絵もあるとかで、この画家がアメリカ文化に与えた影響が興味深いものでした。件の2作品はホイットニー美術館とMoMAにあるようです。NYで訪ねたい場所が増えました。