ファインマンさんの愉快な人生1・2

ファインマンさんの愉快な人生 (1)

ファインマンさんの愉快な人生 (1)

浅学ながらリチャード・ファインマン博士のことは全然知らなくて、いや、以前読んだ初心者向け量子論の本を読み返すとしっかり書かれていたのですが、すっかりすっ飛ばしていました。今回も数学や物理の部分はすっ飛ばし、純粋に人間くさい物理学者の一生を楽しみ、最期のときは涙が出そうなほど、もう二十年も前に亡くなっているその人を惜しみました。実際の人物像は、確かに愉快だったかもしれないけれど、題名は原題の”Genius”のままの方が、原作者が伝えようとしたファインマンを表しているように思います。これから本格的に子育てをしていく私にとっては、世界や自分に対し真摯に向き合う姿勢がとても参考になりました。