小確幸

眠りが浅いため、目が覚めて近くに誰もいないと、泣き声で呼ぶのがすーのいつものやり方でした(たまにぐっすり二時間ほど昼寝できると、起きても一人でニコニコ遊んでいます)。今日も泣き声を聞いて二階へ上がると、いるべき布団の上に見当たりません。あれっと思ったのも束の間、声はもっと手前でしています。一瞬血の気が引いた顔を動かすと、洗面所との境目で娘がちょこんとお座りしていました。どうやら目が覚めて誰もいないので、よく私が使う洗面所にいるのではないかと覗き、それでもいないので声を上げたようなのです。小さい頭で考えて、漸くはいはいできるようになった小さい体を動かした、その一連の動作を想像するだけで、いとおしい思いがこみ上げて、ぎゅうっと彼女を抱きしめずにはいられませんでした。