アラン・ケイ

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「コンピューターを機械として扱うのは罪悪だ」という一文に、ドキッとしました。私にとって、コンピューターは機械であり道具であり、それ以外の何物でもありません。コンピューターがまだ非常に大きくとてつもなく高価で、複数人数で共有するのが当たり前だった時代に、個人が所有するコンピューターという概念を提唱したアランは、「パソコンの父」といわれており、ゼロックスPARCでの彼のグループの研究を見たスティーブ・ジョブスMacを作ったというのは、有名なところでは有名な話。しかし、現在流通するコンピューターは、彼の考えるコンピューターとは名前が同じだけで別の物体なのでしょう。そういうことが分かっただけでも、現在、アランと一緒に、次世代コンピューターの研究をする夫を理解するのに、少しは足しになったかな。どだい、門外漢がアランの論文集に手を出すこと自体が無謀でした。でも楽しかった。浜野先生の解説が非常にありがたかったです。