謝らないアメリカ人 すぐ謝る日本人

謝らないアメリカ人 すぐ謝る日本人―生活からビジネスまで、日米を比較する

謝らないアメリカ人 すぐ謝る日本人―生活からビジネスまで、日米を比較する

四半世紀をアメリカで過ごした著者の私生活から仕事上での体験を通して語られ、うなずくことも「へええ」と目を開かされることも多い内容でした。沢山のデータが理解を助けてくれます。日本は原点主義でアメリカは加点主義、という教育の違い、実はアメリカの方が性に対して保守的であるという考え方、日系人と現代にアメリカに住む日本人との距離感、実質報酬は日本の方が上なのに何故豊かさを実感できないでいるのか、敗者復活がありうる社会の仕組みなどを特に印象深く読みました。第一刷は1996年ということで、少し時代を感じさせる部分があるものの、地続き感がしっかりあり、在米四年目で子を持った今が私にとっての読み時であった、と思います。著者の高木さんからいただいたのが去年だったのに、何が書かれているのかを見事に示す題名ゆえにちょっと手に取りがたかったのが、漸く読んだ言い訳…。楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。