三歳誕生日

初春や おかっぱ頭の 亜子の笑み

「天井まで大きくなるんだ〜」と大きくなるのが楽しみな三歳児の好きなお手伝いは、コーヒー豆挽き、新聞取り、手綱こんにゃく作り、野菜や果物の皮むき。好きなお節は、ごまめ、おばあちゃまの作った黒豆、数の子。最近はまっているのは、ブルーチーズと洋梨のクラッカー載せで、スモークサーモン、ブラックベリーは不動の地位です。
メモ紙を紙袋に配分して運んだり、人形遊びをしたり、一人遊びをするようになりました。一人でトイレに行ったり、お風呂に入って「ひろびろ〜」と悦に入っている一方で、「着替えさせて」「食べさせて」「抱っこして〜」とプチ赤ちゃんがえりも継続中です。ダンスも引き続き大好きで、紅白の何故か嵐のときだけノリノリで飛び回っていました。彼らからターンを覚えた模様。落語の寿限無の一部をすーなりにアレンジして暗誦します。
日本語をかなり話すようになり、しりとりも随分続きますし、ひらがなにも興味がでてきました。すーの「す」、Yoくんの「よ」は少なくともわかります。数字とアルファベットは大体読めるようです。数は適当に三十くらいは数えます。英語は引き続き学習中で、今月から時間数を増やしたプリスクール(週二回各六時間)でいろいろ言葉を拾ってきます。お歌も教えてもらうようで、突然♪Twinkle twinkle little star♪を歌って驚かされます。名前や年齢を聞かれたら答えられるようになりました。
お誕生日は正月二日におばあちゃまとid:propellaさんをゲストに祝ってもらいました。お友だちを招いてのパーティは来年に持ち越しです。一時帰国後すぐホリディシーズンに入り年明けとなって、思いはあっても全く準備が出来ませんでした。その代わりといっては何ですが、プリスクールの初日にクラスでバースデーを祝ってもらいました。親がカップケーキを準備するとランチの後に時間を持ってもらえるのです。手作りのバースデークラウンをかぶせてもらって、皆に歌ってもらったんですって。「ケーキが出てくる前だけどね。ろうそくはなかったの」だそうです。お迎えのときニコニコしていました。実はプリスクールに行くのを渋っていたので、気分がうまく切り替わってくれてよかったです。
秋の一時帰国から帰ってきてから考えさせられたのが、すーにとって日本は異国なのだ、ということでした。彼女にとっての家はロサンゼルスにある家であって、いくら英語を解さないとしても彼女にとって彼女のいるべき場所は、生まれ育った土地なのです。私にとって日本は馴染みある祖国であり、帰るとほっとするところであっても、娘にとっては同じではない、ということは良く考えると当たり前なのですが、はっとすることでもありました。