夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

思春期の出会った初期作品たちから多大な影響を受けた村上春樹のインタビュー集、最高でした。デタッチメントとコミットメント、海外に暮らす日本人の思考など、浮き彫りにされる作者の変遷のそれぞれが腑に落ちて、非常に面白かったです。『ノルウェイの森』で国民的作家になってしまって、その後距離を置いていたところもあるのですが、『海辺のカフカ』、近作の『1Q84』など物語としてやはり面白い。その創作過程をあますところなく語っていて、ワクワクしながら読みました。私の大好きな『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』は著者も大好きな作品と知ったことも嬉しかったですね。何というか非常に自伝的で、才能についてなどいろいろと考えさせられます。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです