[ほん] いねむり先生

予想し実際に起こるとことの差異を考えるのが博打だが、実世界でも同じことを多くの人がしているだろう、というような文章が印象的でした。綺麗どころをものにする博打うち、というイメージを勝手に持っていたこの作者の小説は初めて。その題材となった「先生」への著者の敬愛が溢れています。少年マガジンに連載されていた「坊や哲」を思い出し、できることなら全巻読んでみたくなりました。私の祖父は素人麻雀の段持ちで、子供の頃集まると、じゃらじゃらいわせていたのも、もしかして流れを汲んでいるのかもしれません。

いねむり先生

いねむり先生