神の火・上

神の火(上) (新潮文庫)

神の火(上) (新潮文庫)

スパイものの長編です。舞鶴出身のロシア人との間にできた不義の子が、原子力のエキスパートとして、「北」やらモスクワやらCIAやら日本政府とうまく取引をしながら、物語が進んでいきます。専門的なことは、ずいぶん調べたのだろうなあ、と思わせる重厚さ。しかし、文庫化にあたって全面改稿、加筆400ページとは恐れ入りました。