江戸初着物

Kabukiza

亡義父の大島を義母がYoくんサイズに仕立て直ししてくださり、初めて袖を通す日がやってきました。義母も大島、私は義母の付け下げと川島の帯をお借りして、まずは近所の泉岳寺をお参りです。境内に入るのは初めて。忠臣蔵ゆかりらしく大石内蔵助の立派な銅像があり、義士の墓地へお参りする観光バスのご一行の姿も。
次は、歌舞伎座。一幕チケットというものがあり、時間の制約のある者でも歌舞伎を楽しめる、と義母が教えてくださいました。「藤十郎の恋」は藤十郎襲名披露にちなんだ演目なのでしょうか、今まで観た中で一番分かりやすく、京都の話ということもあり、非常に楽しく鑑賞しました。言葉遣いもえらく当世風だと思ったら菊池寛の原作なんだそうです。口上はずらっと17人ほどが並んで壮観。大晦日にテレビで観た南座のときとは少し変わっていて、松本幸四郎中村吉右衛門といった面々も。翫雀が冴えていて、扇雀の長男虎之介は小学校に上がるかどうか位の年頃で初舞台、祖父の藤十郎に紹介されて立派にはきはき挨拶をしていました。Yoくんは掛け声が気に入って、「山城屋!」「成駒屋!」「よろずや!」などと小声で声援を送って、楽しそうにしていたことでした。