Computer History Museum

Pixar Computer

Berkeleyから80に乗りそのままBay Bridgeを西に渡り、101を南下すると、Palo AltoとSan Joseの中間あたりにComputer History Museumがあります。もともとは東海岸にあったコレクションが紆余曲折あって西海岸に移ってきて、バブル崩壊後の土地価格が下落したときに現在の建物に移ってきた、という経緯の博物館です。
そろばんに始まり、掛け算表や初期のパンチング機械、ライトペンで情報を読むアメリカの軍事レーダーや巨大なワークステーションがたくさん展示される中、きっと相当のコンピュータフリークであるおじいさんが率いるツアーに参加しました。もちろん、プレミアが付いているApple一号機以降の今で言うところのパソコンたちもありますが、数では大きく後塵を拝しています。当たり前のように毎日お世話になっているラップトップも初めて世に出たのは1994年のこと。本当につい最近に起こった大きな変化なのだと再認識しました。今だってねっころがりながらいろいろな情報に繋がったり、書いたりできるのは、実にたくさんの人々のたゆまぬ努力のおかげなのですよね。目をキラキラ輝かせた妙齢の男性約10名と一緒に回りつつ、ロマンの一端に触れたわけでした。AltoがたぶんⅠ,Ⅱ合わせて3台くらいごろごろしていましたので、好きな方には垂涎の博物館なのでしょう。もう一度自分のペースで回ると面白いかもしれません。
日本にもこういうものがあると楽しいでしょうね。噂によると、ここに展示してあるもののうちのいくつかはつい最近まで日本のどこかで転がっていたとも聞きますし、どこかの非営利法人か企業のメセナ(こういうものは最近流行らないのかもしれないけれど)の一環として、体系的に展示・説明される場所が運営されると、いろいろと有益ではないかと思います。C5の受付で一緒だった16歳の女の子Casは、偶然にもこの博物館に関っていて訪問した日のもう少し早い時間にWSか何かに参加しているといっていたし、ツアーには父親に連れられた小学校低学年位の兄妹が一緒でした。今後のものづくりのためにも、過去の業績に触れる機会が身近にあるのは重要なことだと思います。
ランチをとったEmeryvilleではPixar本社の在処がわからぬままでしたので、詳細不明ながらもCG製作用Pixar Computerの写真を載せます(>KINUちゃん)。