Napa Valley

Golden Gate Bridge

自他とも認める(?)酒好きとしては、北カリフォルニアに来たら絶対に行きたい場所がNapaかSonomaのワイナリーでした。101でSan Francisco Downtownを抜け、伝説の刑務所があったというAlcatraz島を横目にしながら、かのGolden Gate Bridgeにて湾の北岸を目指します。37Eastから121Northに入ったあたりから緑の景色。見渡す限り、ブドウ畑が広がり壮観です。

●Robert Mondavi Winery
出発から約二時間で最初の目的地Robert Mondavi Wineryに到着。丁度11時半からのツアーに参加することができました(シーズンオフのためか予約不要)。まずは小部屋でワイナリーの歴史とカリフォルニアワインについてのレクチャーです。「カリフォルニアワイン」ブランドの基礎を築いた功績での有名な創業者のRobert Mondaviは、当時50歳を過ぎていたにもかかわらず家族と喧嘩して飛び出し、このワイナリーを作ったこと。カリフォルニア州におけるNapa Valley産のワインシェアは4%に過ぎず、中央平野あたりで75%を作っていることなどなど、ガイドのMitが12人の参加者に問いかけながら教えてくれます。

次はブドウ畑を見ながら、ワイン作りに適したNapaの気候のこと、葡萄の木の剪定方法などの説明を受け、ぷーんと発酵した葡萄の香りがする醸造所に場所を移し、そこでの工程の説明とビデオ鑑賞。面白かったのは、九日間の発酵期間が終わると、卵の白身を投入しお役御免で死んでしまった酵母を集めてタンクの底に沈ませて回収する方法は、ローマ人から引き継がれているのだ、ということ。地下の保管庫には3,000個の樽がずらーっと並んでいます。年毎に貯蔵庫を移すらしく、ここにあるのは2005年物。こだわりの樽はフランス製でアメリカ製のものの約三倍、一樽当り1,200ドル(約15万円)、香りが全く違うのだそうです。安価なワイン用の巨大なアルミ樽も見せてもらいました。

最後にテイスティングです。キルティングのタキシードを着たRobert Mondavi近影写真を見ながら、次の三種をいただきました。クラッカーとドライトマト入チーズつきです。
2001 Fume Blanc Reserve
2002 Stags Leap District Merlot
2002 Oakville District Cabernet Sauvignon
カベルネが一番気に入りショップで入手。九月ころに葡萄を収穫しながら実自体の味見をできるツアーがあるらしく、できたらそれに参加したいなあ、と思いつつ、Mondaviを後にしました。
●Domaine Carneros
お昼御飯のためにMitも薦めていたDomaine Chandonのレストランに足を運ぶも、2月初旬までは休業中のため、早々に撤退し、予定どおりDomaine Carnerosへ移動します。ここはnoryちゃんお好み、フランスはTaittingerとの提携ワイナリー。シャンパーニュ地方に所有するルイ15世様式のお城から着想を得て1988年に作った建物であり、17世紀 にそのお城のオーナーがシャンパン作りに多大な貢献をし、今はTaittinger一族が持ち主である、というようなプレートも飾られています。ともあれ、ちょっと酔っ払い気味なのでお腹に何か入れるべく、チーズなどおつまみの盛り合わせとSparkling Wine Samplexという2オンスのグラスが3つというセットを注文。右端のLe Reve Blanc de Blancsというのが美味しかった!後でパンフレットを読むとどこやらの機関でアメリカ一のスパークリングワインと格付けされているとか。

ツアーの案内もありましたが19時San Jose発という飛行機に乗らなければいけない私たちには、残念ながらちょっと無理。短い時間でしたが、いろいろなものを見て感じて飲んで(←これ重要)とても楽しいNapa訪問でした。また絶対訪れたいものです。最後に、いろいろご教示くださった皆さまにお礼申し上げます。