Camellia

Camellia

二月最初のお稽古です。お軸は「紅炉一点雪」。調べると、火が盛んに燃える炉のうえに雪を置けばたちまち溶けるように、心の迷いや私欲、邪念などがすっかり消えることのたとえ、とあります。お花は椿、今にもほころぶようなつぼみがよいとされていますけれど、暖かいロサンゼルスの気候ならではのCamelliaと考えると、堂々とあっけらかんと開いた花弁も美しいものです。
更好棚でまず初炭。初炭は、上板に入荘りのように羽根と香合を荘付けます。高取の梅香合には鳩居堂製の梅ヶ香(うめがか)。
続いて筒茶碗でお替え茶碗の稽古。筒茶碗というのは口径が狭く背の高い楽茶碗のことで、寒い季節にお薄を差し上げるときに使います。絞り茶巾で仕組むのでたたみかえの間にお茶碗にお湯をためて温め、お茶碗の形状からもお茶が冷めにくいため、お客さまに温かいお茶を召し上がっていただけます。お替え茶碗は鬼の絵の京焼き。
お道具立てでああ二月だなあ、と実感します。冬本番であろう京都とは打って変わって、明日は予想最高気温が79F(約26℃)の節分です。