異国でのオリンピック観戦

初めて異国で観戦したトリノオリンピックが終わりました。独占放映権を持っているNBCは競技のライブ放送は一切なしで、毎晩編集した録画を見せる方式。視聴率をとるためかどうか競技毎に時間を区切らず、四時間ほどの枠にリュージュやらスピードスケートやらクロカンやら入り混じり、結局見たいところを見逃すこともありました。
アメリカ選手とメダルに絡む選手を中心に編集されるので、日本人選手の姿はそれほど見られず、応援していたモーグルの上村さんも待ち時間の姿もちらっと見ただけ。興味があったボードのメロちゃんは予選落ちなので無理。そんな中、ジャンプの原田さんが”Masahiko Happy Haradaaa!” と紹介されていたのが微笑ましかったですね。
荒川さんの圧巻の金メダルは本当に素晴らしかった。既に結果を知った上で見ましたが、鳥肌モノでした。閉会式の放映中、アメリカのメダリストにインタビュー&競技の録画放送という企画に混じり、インタビューはなかったものの「今、日本で一番有名な女性」という枕の後に演技の場面が少し長めに挿入されました。結構異例の扱いかもしれません。そういえば、Sasha Cohenの地元が車で一時間南下したところにあり、フリー当日はローカルラジオが周辺の様子を取材していました。彼女は金を取って当然と非常に期待されており、同じようなプレッシャーがありつつも、あの演技をやり遂げた荒川さんの凄さに改めて感じ入ります。
各国の選手が参加していてもアメリカの選手がよく映る画面の中で、特に気になったのは上位男女とも勢いのあるノーミスの演技が印象的なハーフパイプ。男性で金を獲ったShaun Whiteくんは好感度大。子供のころに大病した後、家族の協力もあってここまでに至った、と競技後のインタビューで答える19歳は、Martha Stewartのワイドショーっぽい番組でも自然体の好青年でした。これからX Gamesをチェックしようかな、と思わせるほど。
ともあれ、こっちに来てからこれほどテレビにかじりついたのは初めてで、努力と才能の上に現れたいろいろな演技が楽しい二週間でした。次はワールドカップ観戦ですね。