水

新しい土地の風土との順応性をいうときに、水が合う、合わない、という言い方をします。土地によって水が変わるからで、かつてしばらく東京に住んだ当初、京都の水との違いに悩まされたものでした。そして昨年越してきたロサンゼルスは、東京なんて比較にならないほど文字どおり水が合わず、肌はガシガシ、髪の毛はパサパサで途方にくれていたのでした。ところが、年が明けていつのころからか、洗顔の水にぬめりを感じるようになってきたのです。これはもしかして、体が土地に順応してきた一つの喜ばしい兆しでしょうか。