2006-04-29 不思議の国のアリス ほん 不思議の国のアリス (新潮文庫)作者: ルイスキャロル,金子国義,Lewis Carroll,矢川澄子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/02/25メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 140回この商品を含むブログ (103件) を見る1865年に、数学者および論理学者のルイス・キャロルによって書かれたという『不思議の国のアリス』。150年近く経つというのに、その小説世界は全く古びません。一冊10セントのワゴンであまりにも有名なお話を手に取ったわけは、ディズニーの絵本ではないオリジナルを読んだことがないのでは、と思ったから。断片的にあるウサギのお使い、トランプの家来たち。体が大きくなったり小さくなったりしながらも、常識を疑う地底のワンダーランドに対処していく幼いアリス。たとえそれが全部午睡の泡だったとしても、ワクワクドキドキ感は一つも萎まず、それぞれの胸の中に納まっていくのではないかしら、と思ったことでした。訳者の解説のとおり、ジャムの瓶をつかめるくらいのゆっくり加減で落ちていく、というところが肝ですよね。金子国義の挿絵も秀逸。