The Getty Villa

getty villa

MalibuにリニューアルオープンしたThe Getty Villaで、来るべきAlの誕生日を祝う会が行われました。といっても、カフェでランチをとった後は各自館内を回るというゆるーいもの。
石油王Gettyが蒐集したエトルリアギリシア、ローマ時代に特化した展示品が、これでもかこれでもか、といわんばかりに展示されていました。ギリシア時代の引き締まった彫刻に惹かれる反面、ローマ時代の重量を感じる優美な豊満さから目を離すことが出来ません。目玉のヘラクレス像は、これを手に入れたからこそこのヴィラを作ろうと思ったという逸品。そんな中、印象的だったのは、紀元前2700-2300のものとされる”Harp Player.” 素朴でありながらバランスの取れた造型は何ともいえないものでした。当館最古の展示物を集めたこの二階の部屋に入った途端、土器時代のようなものを感じて同行のid:propellaさんに「太郎だ〜」と小さく叫んだのですが、彼はここでブランクーシも感じたといいますから、やはり只者ではないですね。

マリブの海を見下ろす立地も最高。古代への強い憧憬をめいっぱい表した、ローマの道を模したエントランス、ポンペイに埋もれた邸宅を模した建物、庭園などは素晴らしいけれども、Hearst Castleを訪ねた時のようなちょっとしたむなしさを感じなくもなく、建築面では、独自性があるThe Getty Centerの方が私は好きです(Getty と Hearst との関係についてはこちら→!)。UCLAと連携している研究・学術活動とそれに伴う芸術保存および修復のためのプログラムの試みは、大変意義深いものだと思いました。カフェも美味しかったですよ。デザートのLavender & Goat’s Milk Cheescake も初めての味で絶品。

取りにくいチケットを手に入れてくれたKiに感謝な一日でした。
過去のThe Getty Centerに関する記事はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/haruko41/20051221/1135406939
http://d.hatena.ne.jp/haruko41/20051123/1132858184