花月22

ちょっと時差でぼーっとしつつ、久しぶりの稽古は花月でした。炭付花月での炭点前では、昨日させていただいた灰形の火袋の小ささが気になります。今回の帰国中に求めた灰匙五本組での初作品でしたが、今後の課題山積のようです。
その後、初めての員茶之式。員茶(かずちゃ)は八畳を原則とし、亭主・札元・目附の三役を含めた七人以上で行う七事式の一つです。大折据の中に入れた十種香札を札元が引いて、茶を喫んだ人が必ず次の茶を点てます。札は、十種香札のうち、表面が菊・桐・松・桜・柳・竹・萩・水仙などの絵があり、それぞれの裏が「客」と「一」というものを使い、何とも風流なものでした。員茶は茶の湯の心を表したもので、碧巌録にも何やらあるようですが、これは追々。一度目は目附を、二度目は札元を楽しく稽古させていただき、また、花月と違って席の移動がないため立ったり座ったりが減り、終わってからの疲労が随分と少ないように思いました。