Babel 

ハリウッドの一角にある映画館まで、先行上映されているBabelを観に行きました。アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、『21グラム』の時と同じような時間軸を操作する手法で、モロッコ南カリフォルニア&メキシコ、日本の三ヶ所での映像を見事にまとめ上げました。二時間半があっという間だったのは、カンヌで監督賞を獲った監督の手腕によるところ大であり、またモロッコとメキシコシーンには字幕がついたこと、三つの舞台のうち二ヶ所で生活した(している)経験があることが、私にとっては助けになりました。メキシコからの不法就労者問題も扱っていることは、監督がメキシコ出身であることと無関係ではないように思いますし、同じくメキシコ出身のガエル・ガルシア・ベルナル(Gael García Bernal・写真右端)が◎。注目です。そうそう、日本シーンはちょっと『ロスト・イン・トランスレーション』の影響を感じつつ、まあ日本人なら突込みどころが何ヶ所かあるのでお楽しみに。
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