茶の湯の美 —利休から宗旦へ—

畠山記念館

散歩がてら畠山記念館へ。長次郎七種の一つ早船が目当てです。赤楽に釉薬がなだらかな様子を360度ぐるりと見て満足。展覧会の副題どおり、利休さんの時代のものが沢山展示されていました。利休作の茶杓、所有の籐組釜敷、消息など。私は字が読めないので、わかる人と一緒だったらもっと価値があったでしょう。道安作のものでは、瓢の掛花入木菟(みみずく)がコロンとしていて印象的でした。二週間前に稽古お茶事をしたばかりなので、懐石道具なども興味深いものでした。行きがけの通りがかりに、お茶室翠庵・明月軒で開催中の山村御流のお華会にお声がけいただきました。花器まで行き届いた、見ごたえのある作品がずらり。花は野にあるように、という考えは利休七則からだと思いますが、お茶花も多用され侘びつつも華やか。沙那庵で美味しいお茶をいただき、記念館の切符までいただき、本当にありがたいことでした。