Living Flowers: Ikebana and Contemporary Art

小原流

全米日系人博物館で開催されている、池坊、小原、草月の各流派のいけばなと現代芸術の共同展へ行ってきました。その組み合わせから見ても、かなり近代的ないけばな展といえましょう。池坊は伝統的、小原はモダン、草月はアグレッシブ、とそれぞれの流派の特徴が出ているところが面白い。帰ってから日本語のウェブサイトを見ると、イサムノグチの作品もあったとか。見逃しました。二階の展示場での体験いけばなコーナーで作品を仕上げた友人(四十台・男性)は、通りがかりの少年三人組から何故か喝采を浴びていました。
二時からの小原流のデモンストレーションは、予想以上に充実した内容で、一時間半に渡り、いろいろな型を紹介しながら、次々と花材がいけられていきます。合計十点ほど。見ているうちに私も花に触りたくて、うずうず、ぞくぞくしてきました。最後の作品に使われた萩は私の好きな花の一つで、日本の秋を懐かしく思い起こしました。その先生がいけながら説明されたのが、いかにも「日本の心」といった内容で、何だかとても嬉しく、100名を越える観客の多くに届いていることを願ったことでした。