Los Angeles Philharmonic

ぴかぴかの屋外通路

母が手配してくれたマチネーコンサートへ行ってきました(私たちはベイビーシッターを手配)。ダウンタウンで銀色に輝くディズニー・コンサートホールは、予想よりもまとまった印象で巣の中にいるような安心感があります。庭園が非常に素敵。ロビーの絨毯とソファの布地がもう少し何とかなるのではないかと思うのですが、どこまでフランク・ゲイリーが携わっていたのでしょうか。肝心の音楽は、優美なモーツァルト交響曲は美しく、それより何より一時間を越える壮大なブルックナー。どっしりと立ち、鷹のような目で団員を統御し、一糸乱れぬ世界を作り上げたクリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)の体力と集中力に脱帽しました。最初は五十台にも見えていた彼も終盤には精魂果てる寸前といった面持ち。六十九歳ですから無理からぬことです。オーケストラ・ビューというオーケストラの後ろの席からは、指揮ぶりや奏者の動きがいろいろ見えて楽しかったです。胸に迫り来るものあり、最後はスタンディングオベイション。素晴らしい演奏会でした。

  • Mozart: Symphony No. 34 in C major, K. 338
  • Bruckner: Symphony No.7 in E major