イギリス

歴史ある地方都市ランカスター

初めて一人で渡航し、ホームステイと語学研修をした思い出の国です。若さで何とか乗り切った夏から二十年ぶり、随分と様変わりをしている部分もあり、刺激的な十日あまりでした。前半はYoくんの出張地であるランカスターで、テロのその日にオスロに立ち寄った東京の母も合流し、後半はロンドンで観光客然として過ごしました。徐々に記録を書いていきますので、お付き合いいただけますと幸いです。
Yoくんは先にドイツに出張しており、初めて私一人で子たちと飛行機に乗り(どきどき)、ヒースロー空港で落ち合うという計画でした。友人のMちゃんが空港まで送ってくれたおかげで一山を省くことができ、チェックイン、セキュリティなども何とか乗り越え、九時間のフライト中もけーが唸りまくった以外は順調で、入国審査のカウンターで手続き中のYoくんを運よく発見しそのまま入国できるというとんとん拍子ぶり。
大荷物で乗り込んだランカスターまでの列車では、見知らぬ人たちが私たちの席に座っていてあわあわしましたが、親切な女性に助けてもらい無事に席を確保しました。二時間半の長旅の間お礼がてらにお喋りしていると、彼女は大英博物館のコミュニケーション担当職員で、十代の若い子たちをスコットランドとの国境にあるHadrian's Wall(ハドリアヌスの長城、世界遺産)へ連れて行き13マイルトレイルするのだとか。大英博物館はそういう企画もしているのだなあ、と感心しつつ別れたときは旅のふれあいの一つだったはずが、十日後に再会すると誰が思ったでしょうか。この話は後日に回すとして、宿に着いたのは家を出てから十九時間後のことでした。id:propellaさんと晩御飯をいただきバタンキュー。
追記:Hadrian's wallについて、イギリス通である京都の母から次のように書かれてきました。「Hadrian's Wallは湖水地方の北部CarlisleからNewcastle upon Tyneに築かれた城壁で、イギリス北部を横断しています。EnglandとScotlandの境界に築かれた城壁はAntonine Wallというそうですが、Hadrian's Wall ほど保存がよくないので、そんなに知られていないということでした。」確かに彼女も湖水地方の北の方と言っていたような気がします。ご指摘ありがとうございました。