駅からから車で十五分ほどの場所にランカスター大学があり、その側にランカスターハウスホテルがあります。二十年ほど前にアレクサンドラ妃が設立したというような札がロビーにかけてありましたが、かつて何人かイギリス国王を出したランカスター家ゆかりの方と推察されます。道沿いに草地と木々しか見えない幹線道路からホテルの門まで車で二三分はかかり、周囲には大学以外何もないも同然。大学構内は地図で見るほど大きくはなく、半日散歩すると大体の見当はつくようになりました。パン屋も小さいスーパーマーケットもカフェも本屋も旅行会社も車屋まであります。
夜はYoくんの参加している会議のレセプションでタウンホールへ。
歴代ランカスター公の紋章などがずらりと並ぶ広間が会場でした。一番古い紋章は1000年くらいの年号が入っていて、歴史の重なりを間近に感じられます。
その後ウォーキングツアーで案内してもらった
ダウンタウンも石畳の古い静かな町並みが夢のようでした。
ランドマーク的なランカスター城は十三世紀に一部が建てられ、拡張の後は
魔女裁判の会場にもなり、今も刑事法院(裁判所)と刑務所としても使われているという建物です。
ツアーの後はバスステーション近くのThe Three
Marinersというパブへ向かいます。
大抵のパブは三時で食事の提供を終了するそうですが、ちゃんとハイチェアもありました。
地ビールをいただきました。
ロサンゼルスから比べると格段に涼しく、道端の葉が赤く色づき始めたり、赤い実が見られたり、と秋の気配がします。夜は長袖の薄手の
上着が必須です。帰りのバスでは窓から木々の芳香が入り、良い気持ちでした。