ランカスター→ロンドン

落ち着いたWest Hamptead界隈

Yoくんの参加していた会議も無事に終わり、ここからは休暇でずっと一緒に行動できます。再び長距離列車で一路ロンドンへ。ところが、次の停車駅プレストンでずっと列車は止まったまま。一時間ほどしてから、復旧しないので五分後に着く次の列車へ乗り換えてください、とアナウンスがあり、大荷物を抱えて難民のように移動しました。乗り換えた先はもう身動きが取れないほどの混雑振り。ふとこの列車に母が乗っていることを思い出し電話すると、そちらの車両はすいているということで女二人移動しました。幸いなことにもう一人分の席も確保できて、二時間半の長旅を座って過ごすことが出来ました。Yoくんもけーを抱いていたので、変わりばんこで座らせてもらったそう。後で友人に聞くと、長距離列車に乗るときは不測の事態に備えて水ボトルを五六本持ち込むそうです。私たちは鉄道会社が配給した水を入手できましたが、Yoくんは一時間半遅れでユーストン駅に着いたときはへとへとになっていて気の毒でした。四十五分までの遅れは、遅れとしないのがイギリス流とか?
さて、ロンドン一泊目は友人宅にお世話になります。約八年ぶりの再会で本当に嬉しかったです。古い住宅を現代風にリモデルした、彼らのこだわりがそこここに見られる生活ぶりに、地に足の着いた堅実さがうかがえます。お庭にはいろんな植物が植えられており、都心からそれほど離れていないはずなのに鳥さんもたくさんやってきて、気持ちよい。初めてコンポストを見せてもらいました。みみずにょろにょろ。
前回会ったときはベイビーだった長男君が八歳、初めて会う長女ちゃんが六歳で、普段三歳一歳を見ている目には随分しっかりして映ります。疲れで機嫌が良くなかったすーですが、お姉さんと遊んでもらうのが本当に楽しそうでした。時は夏休み、働くお母さんである友人は、子供たちのサマースクール、ナニーの手配でてんてこ舞いしていて、そんな中お心づくしのおもてなしをしていただき感謝です。旅人の視点に少し生活者の視点が入ったようで、それも嬉しいことでした。そうそう、イギリスではクリケットがメジャースポーツの一つで、テレビ中継も盛んなら、子供向けのサマースクールもある、というのが新鮮でした。ギリシアのスパイスを聞かせたBBQチキンなどの晩御飯も、ロゼのスパークリングワインも花丸つけたいほど美味しかったです。