LACMA : California Design and Monet / Lichtenstein

ステンレス製の完璧わんわん

今回のLACMA(ロサンゼルス州立美術館)訪問は盛りだくさんでした。まず、California Design, 1930-1965: “Living in a Modern Way”から。これはこの秋Getty Centerが中心となって南カリフォルニアで展開しているPacific Standard Time : Art in LA 1945-1980の一環のようですが、何といっても目玉はEames Houseの居間がそのまま再現されている展示でしょう(写真撮影不可)。確かPacific Palisadesにイームズの居宅はきちんと保存されていて、予約制でツアーを受け付けていたはずですが、子連れではなかなか行きづらいもの。こんなありがたい機会はありません。以前見た写真よりも小さめの空間に、それでも写真の通りに飾られています。日本のこけし数体からアフリカの木彫りの動物たちなどが飾られています。本棚の題名も一冊一冊読み取れるせいか、野暮ったいと語弊がありますが生活臭が感じられます。奥にはなにやらちゃぶ台のような雰囲気の一角もあり、白洲正子武相荘のようでもありました。同時代人といえるかどうか・・・。イームズの作品で興味深かったのが、第二次大戦中に開発したという合板製のBody Litterでした。負傷した兵隊を運ぶためのものですが、実用化はならなかったとのこと。
さらなる目当ては、モネのルーアン大聖堂とそれを基にリヒテンシュタインポップアートした作品たちが一挙に展示されている区画です(ここも写真撮影不可)。ルーアン大聖堂は五枚来ていて、それぞれがそれぞれの光の中で少しずつ構図を違えながら佇んでいます。モネ好きとしてはとても嬉しい空間でした。パリのオランジェリーを思い出します。
さて、そのモネを探し当てる間に出会って家族全員が興奮したのが、写真のBalloon Dogです。私たちは今ツイストバルーンに凝っていて、家中が風船に占領されそうになっているのですが、ツイストバルーンの基本がこの犬なのです。ステンレス製のこの青い犬はプロポーションが完璧!このバランスを目指すのですが、なかなか難しいのです。