ハリウッドヒルズにて和の残骸に遭遇

Wattle’s Garden Park

お天気も落ち着いてきたので久しぶりに家族で歩こうと、LA timesに紹介されていたWattle’s Garden Parkへ出かけました。元豪邸を市に寄付したものという意味では、ビバリーヒルズのGreystone park と同様なのですが、こちらはちょっと日本趣味が入った不思議な空間でした。1900年代初頭にネブラスカ州オマハの銀行家が冬の別荘として建てたもので、彼の趣味でメキシコ風、イタリア風そして日本風の庭園が造られたそうです。
Hollywood Blvd.側はごく普通に貸農園となっているのですが、丘側へ入っていくとまず遭遇したのは灯篭のようなもの。一度崩れたのを綺麗な状態のもので再構築したのでしょう。LAと東京のJAL就航10周年記念と彫ってあります。

これってもしかして伏見稲荷をイメージしたもの?という散歩道。柱の上の鉄柱が突き出しているのでかつては鳥居だったのでは、と推測されます。

美しい芝生を横目に上っていくと・・・

手入れが行き届かないために崩れ放題になっている日本式の塀と門に行き当たりました。

無残な灯篭には名古屋市の文字。名古屋はLAと姉妹都市で、かつて茶室があったときに送られたものでしょう。1980〰90年代は、ドラッグディーラーやジャンキーが入りびたり犯罪の巣窟となり、ある時の火事で茶室は焼失したそうです。

荒れ野をぐんぐん進みます。

右手を見上げると、鳥居のような物体がちらっと見えます。

崩れそうな崖の小道をえっちらおっちら上ると、これはまごう事なき鳥居です。

奥にはお地蔵さんがいらっしゃいました。

お地蔵さんの後ろを失礼して覗くとノミ形ばかりでした。誰が彫ったものなのでしょうね。お水をお供えする石の器もお地蔵さんの後ろにありました。残念な気持ちや何やら複雑な気持ちでお参りしてきました。
もっと丘を登ることもできます。

あまり手入れされていないので探検気分です。こんな崖をよじ登ります。子供たちは大喜び。

Runyon Canyonに向かっているようです。見上げるとあれはハリウッドヒルズの天辺かな。マルホランドドライブまで繋がっているのでしょうか。

何年か後に制覇してみたいものです。登りとおすには、まだ三歳児には厳しい山登りでした。