長板総荘初炭

長板を出して皆具をかざるところからするのは初めてで、差し渡しの柄杓のこと、その柄杓をどういう風に杓たてにかざるかなんて初歩的なことも確認できてよかったです。火箸が荘ってあるのが、前回の棚有初炭と異なるところ。ふくら雀見立ての香合には確か大宗匠お好み鳩居堂の若松。
後はお客役、お濃茶は上林の坐忘斎お好み玄中の昔をじっくり味わわせていただきました。柄杓を持って蓋を閉める草の動作は、濃茶ではNGお薄の場合はOK、拝見取り込みのときに建水を持ってくることができるのはお薄だけ。
途中イタリア系アメリカ人のお客さまがいらっしゃって、同行のローマからのお友だちに、日本にお茶が伝わったのは7世紀のこと、中国の団茶が云々、と話をなさったのにはビックリ。世界の茶について執筆中なのだとか。茶室のにじり口についてなど、先生と話し込む姿にまたビックリでした。
お花は白式部に小ぶりのピンクの椿。L.A.の気候は椿にはあまり向いていないのですって。