The Way of Tea: Demonstration at Discanso Garden

Discanso Garden

La CanadaにあるDiscanso Gardenにて茶の湯デモンストレーションの手伝いをしました。初めてのデモンストレーション、アメリカに来て初めての役目は正客役。アメリカ人ばかり約15名の観客に向かって、先生が茶の歴史から茶事の流れを説明し、お薄のところまで来たところで客役が席入し拝見、点前と進みます。観客の皆さんはとても熱心で、質問が矢のように降ってきます。それに次々と答える先生、さすがです。お水屋を担当してくださった方々も舞台に上がった四人も、それぞれの役目を果たして、観客の方々は喜んでお帰りになったことと思います。お家元の国際セミナーを受講しておいたおかげで、何となく流れがわかって本当に良かったです。
Discanso Gardenは、もともとガブリエレーニョ族というインディアンが生活の拠点にしていた谷の一部です。彼らがどんぐりを潰してパンにしたり食生活の命綱にして暮らしていたところへ、スペイン人の開拓者がやってきてスペイン王のために土地を要求しました。その後、王への忠誠への褒美にあるスペイン人に与えられ、回りまわってLos Angeles Daily Newsの発行人に渡り、今に至るそうです。
生息しているいろんな植物の中で今は椿が見ごろ。ちょうどCamellia Festivalの初日でした。社中の人に聞いた話では、この椿園があったエリアは日系人が所有し椿を植えて楽しんでいたところで、第二次世界大戦時に接収された跡地なのだそうです。そういわれて改めて見ると樹齢何十年かという立派な枝振りの木々があちこちにあります。160エーカー(64ヘクタール)という東京ディズニーランドより一回り大きい敷地を散策する人々の中には小学校の遠足のような子供たちもいて、物珍しそうにタタミマットの上でナニカしている異国装束の私たちを見ていました。