Harvard University Art Museums

入場料を払うと、Fogg Art Museum, Bursch-Reisinger Museum, それからArthur M. Sackler Museumを見てまわることができます。 まずは、先日DCで訪ねたSackler Galleryと同じ名前を冠したArthur M. Sackler Museumから。狭いながらも、4Fはアジアの仏教彫刻が少数精鋭といった感じで集められ、それぞれの特徴が分かりやすく展示されています。2Fでは小さい企画展が三つ開催され、独特の輝きがえもいわれぬエジプト10世紀頃のラスター彩の欠片やトルコのアラベスクタイルやお皿、宋時代の青磁や油滴天目などが所狭しと並ぶといった具合。
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想像以上だったのがFogg Art Museum。卒業生から贈られたという、イタリアの建築物を模した器もさることながら、複数の人物から寄贈されたという二階のギャラリーに目を瞠りました。十八世紀のウェッジウッドの重厚なジャスパーや、ギュスターブ・モローによるサロメを題材にしているであろう”The Apparition” やロセッティの数点は見ごたえがありましたし、作品の有名無名はともかくとして印象派の主だったところを押さえた別室では、ピカソが青の時代に書いたのであろう”Mother and Child” に引き寄せられます。一階の宗教画のコーナーでは、修復の授業で使うのか、ラピスラズリの現品と粉にしたウルトラマリンの粉の展示が面白い。
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Bursch-Reisenger Museumはドイツを中心に北ヨーロッパの作品を集めている、少し変わったテーマの美術館。バルラッハの木彫りは二年前のドイツ訪問を思い出します。三館見て回って、ハーバードの底力を思い知らされた感じです。
おまけは、ありママさんが教えてくださったハーバード案内。左は、村上春樹がいたというライシャワー日本研究所、右は北米唯一コルビジェが設計したというケンブリッジセンターです。
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