El Greco to Velázquez: Art during the Reign of Philip III

ボストン美術館での特別展『エル・グレコとベラスケス〜フィリップ三世治世における芸術』に行ってきました。エル・グレコの王家の肖像画や宗教画中心の時代から、静物や市井の人々が絵画の対象となったベラスケスの時代まで、たった100年ほどの間に、絵画を取り巻く環境が大きく変わったということを、観て回るだけで体感できる展示でした。エル・グレコの画面の明暗は、どこかフェルメールを想起させます。二人もそうですし、モネ、セザンヌルノワールゴッホ、その他沢山の、一瞥するだけで彼らの作品である、と思わせる画家たちの表現力と、埋もれてしまう画家との違いは何なのでしょうか。見る専門の私には分かることがないかもしれないですが、ふと考えてしまうのです。