Drawings by Rembrandt and His Pupils: Telling the Difference

Getty Centerでのレンブラント展は、いかにもといったレンブラントらしい光と影の油絵など一切なく、これでもかとデッサンを並べたものでした。レンブラントと弟子たちが同じ画材を描いたものをひたすら比較されており、私のような素人はまったくお手上げ状態でした。レンブラントには50人以上もの弟子がいたそうで、彼らが師匠の指導により描いた絵はそれは似ていて当然ですし、専門家もずっとレンブラント本人によるものだと思っていた、と説明されるとそれまたそのとおりでしょう、と頷くしかないほど。もしかして今レンブラントとされているものも弟子が描いたものかもしれない、と考え出すともう収拾がつかなくなります。四百年ほど前のペン跡が生々しい相当な数のデッサンをたっぷり堪能した午後でした。
暮れから質の悪い風邪にかかっていたのが、ようやく回復基調となり嬉しい限りです。皆さんもどうかお体お大切になさってくださいね。