LACMA 日本館

銀色に塗りこめられている装丁!

久しぶりの美術館では、良い刺激を受けました。かれこれ四ヶ月ぶりのLACMA日本館、常設展を少しずつ入れ替えており、今回は須田剋太画伯の「只管打座」というお軸が強烈なパワーを放っていました。ちょうど、司馬遼太郎の「街道を行く」シリーズで、曹洞宗道元に心酔している須田さんの人柄や天才肌的な行動などを好ましく読んでいたことも目を留める一因になったのでしょう。文庫本では小さいモノクロの挿絵でしか見られず物足りなく思っていただけに、実物の作品に邂逅でき嬉しいことでした。母は歌川広重東海道五十三次富嶽三十六景、乾山の器を喜んで観ていました。在米の美術館では、東海岸のボストン、メトロポリタンといったところに質量ともに遠く及ぶべくもない、と残念に思っていましたが、LACMAを見直した日でもありました。