深夜の火災報知器

そういえば前夜二時ごろに、警報と「避難するように」という音声案内で目が覚めました。最初は故障かな、と寝ぼけまなこ。ドアを開けると騒がしくはないけれど動きがあり、私たちの部屋だけの問題ではないようです。さあ、一体何を持って避難する?水と、おむつなどの赤ん坊まわりのもの、それから財布。夫はコンピューターを二台入れたリュックを背負い、前に娘を装着し、二十三階から地上に向けて階段を降りはじめました。途中から階段は列を成す状態でしたが、ロビーには思いのほか混雑しておらず、みな冷静に行動していました。消防士の検査により、幸いにも三十分後には安全が確認されエレベーターで部屋に戻ることが出来ました。こんな経験は初めて。もし本当の火災だったら、と肝が冷えました。